頭皮の弾力性・保湿性がなくなるのは活性酸素が原因!?
公開日:2020.09.02
私たちが日々おこなっている呼吸。取り込んだ酸素は食事から摂取した栄養分とともに生きるための必要なエネルギーとなります。酸素を利用してエネルギーを生み出していると同時に活性酸素というものも作られています。 活性酸素は細菌などを攻撃し排除してくれる働きがある反面、増えすぎると老化を早めシミやたるみ、毛髪の形状や性質の変化を招いたり、動脈硬化、がん、糖尿病といった生活習慣病にも発展してしまいます。活性酸素は必要悪ではありますが、増えすぎると美や健康に影響が出てしまいます。それを自然に取り除く力が抗酸化力です。若々しく健康な肌や髪の毛を保つには不可欠なものなので理解を深めていきましょう。
目次
活性酸素が増えると
活性酸素が増えると正常な細胞のDNAやタンパク質や脂質を攻撃します。肌や髪もほとんどがタンパク質からできているので当然影響が出ます。活性酸素がタンパク質を攻撃するとカルボニル化や糖化といった現象を引き起こします。すると頭皮が黄色くくすみ、弾力性や保湿性が失われます。すると毛髪もその影響を受けて疎水タンパク質(水をはじくタンパク質)が増え、うねり、パサつき、ツヤの低下を引き起こします。 年齢を重ねた方が悩むフワフワとまとまりづらい髪の毛やゴワつきまとまりづらい髪の毛は活性酸素が原因で起こっている場合もあります。
抗酸化について
それでは酸化をいかに減らしていくかというのは肌や髪の美を保つうえでとても大切なことです。それが抗酸化力と呼ばれる力になりますが、実はこの抗酸化力は元々人が持っている力でもあります。人の体内には活性酸素を除去する仕組みとして スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)やカラターゼが元々備わっています。 これらが活性酸素を分解して最終的に無毒な酸素と水にしてくれます。
この抗酸化力は20歳頃にピークを迎えそこから徐々に低下していきます。また、偏食や激しい運動、喫煙、過度の飲酒によっても低下してしまいます。
抗酸化力を保つには喫煙や過度の飲酒は控えることはもちろんですが、抗酸化作用を助ける成分を持った食品を摂取するのも良いとされています。
ビタミンE
アーモンド、うなぎ、たらこ、かぼちゃ、アボカド
ビタミンA
モロヘイヤ、にんじん、ほうれん草、海苔、わかめ
ビタミンC
レモン、アセロラ、ピーマン、パセリ、ブロッコリー
セレン
牡蠣、いわし、しらす
ビタミンB2
卵、納豆、レバー
ポリフェノール
赤ワイン、黒大豆、玉ねぎ、お茶
コエンザイムQ
いわし、さば、牛肉、豚肉 イオウ化合物 ニンニク、ネギ類
カロテノイド
緑黄色野菜、みかん、柿
これらを摂取することで抗酸化力を高めることができます。 酸化を防ぐ抗酸化力はアンチエイジングにも重要なキーワードです。抗酸化力を維持していつまでもきれいな肌や髪を保ちましょう。