シャンプーの仕組みと成分

現在サロンやネットでの専売品、ドラックストアやディスカウントショップでの市販品を含めるとかなりの種類のシャンプーが発売されています。 また日夜研究、開発されていてこれからも続々と新たなシャンプーが発売されていきますが、種類の多いシャンプーの中から何を使うかは日々のケアが大事な髪にとって大切な選択と言えます。 シャンプーを選ぶ基準は色々あります。洗い上がりの質感や香り、泡立ち、パッケージなどありますが、シャンプーの性格は成分で決まります。パッケージの裏の成分表にも目を向けるようにしましょう。それではシャンプーの仕組みと成分について確認していきましょう。

成分表の見方

まずはパッケージの裏にある成分表、そのシャンプーに入っている成分全てが記載されています。この成分表はどのくらいの割合で入っているかまでは記載されませんが、入っている割合の多い成分の順番で記載されています。ただし1%以下の成分に関しては順不同となっています。

シャンプーの構成成分

大きく分けて水、界面活性剤(洗浄成分)、その他(P P T、ポリマーオイル成分、PH調整剤、キレート剤、防腐剤、香料など)に分けられます。 シャンプーの成分構成比率は水・・・50〜70%、界面活性剤(洗浄成分)・・・20〜30%、その他(P P T、ポリマーオイル成分、PH調整剤、キレート剤、防腐剤、香料など)・・・10〜20%となっています。大半の成分は精製された水ですが、それはシャンプーの性格を左右するものではありません。界面活性剤やその他の配合成分や配合比率によってシャンプーの特色が決まります。

シャンプーの洗浄メカニズム

シャンプーの役割の大部分が洗浄ですが、洗浄とは汚れの成分や油を水に溶かし落とすという作用のことです。しかし、 通常水と油は混ざりにくいため水やお湯だけで落とすことは困難です。そこで洗浄成分である界面活性剤と呼ばれる成分が活躍してくれます。この界面活性剤は油となじみやすい部分(親油性)と水となじみやすい部分(親水性)両方を持っています。この洗浄成分が油や汚れを包み込み、髪の毛が擦れるなどした時に浮き上がり、すすぎの時に流れ落ちていきます。

界面活性剤

界面活性剤はアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤があります がシャンプーに 使われるのはアニオン界面活性剤、両性界面活性剤の2つが一般的です。 それぞれにもまた分類や特色があります。

その他について

シャンプーに配合されている水や界面活性剤以外のその他の成分は10〜20%程度ですが、シャンプーの種類によってその配合成分も比率も様々で、多岐に渡ります。一般的にはPPT(補修成分)、コンディショニング成分、キレート剤(泡立ちのキープ)、防腐剤、香料などが配合されていて、それぞれに役割があります。

PPT

ポリペプチドと呼ばれタンパク質を分解した成分のことで、自己修復力のない髪の毛の補修効果があります。髪の毛の類似成分といえます。

コンディショニング成分

シャンプー中の髪の絡まりや洗い上がりの質感をよくします。話題になったシリコーンなどもこの成分に含まれます。シャンプーの種類によってはこの成分が極端に少ないものもあります。

キレート剤

水にも含まれる金属イオンのカルシウム、マグネシウム、鉄といったミネラル成分が泡だてを邪魔し洗浄力を極端に低下させてしまうので、その働きを抑える働きをしてくれます。

防腐剤

シャンプーの大半が水である以上、微生物や細菌が繁殖し品質の劣化のリスクがあり、それを防いでくれます。 中にはパラベンフリー(防腐剤が入っていない)のようなシャンプーもありますが、ものによっては使用期間が極端に短いものもあるので、 使用期間は確認した方が良いです。

香料

アロマや合成香料などでシャンプーの成分の独特の匂いを緩和したり、シャンプーの香り決めています。中にはシャンプー中にリラックス効果が得られたりするものもあります。
このように、シャンプーに配合されている成分にはそれぞれ意味があり、その目的によっても配合されている成分や配合量は違います。それが分かると数限りなくあるシャンプーの種類にも納得はいき
ますが、その中から自分に本当に合うシャンプーを見つけることがキレイな髪を維持するためには大変重要なことなので、使っているシャンプーを理解するためにも成分表にも意識を向け、より良いものを常に知り選択するように心掛けていきましょう。

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