紫外線が及ぼす肌や髪への影響

肌のしみ、シワ、たるみの原因となる紫外線。髪の毛にもその影響は及びます。それでは紫外線についての理解を深めしっかりとした対策をできるようにしていきましょう。

目次

紫外線の肌の影響

紫外線とは地球上に降り注ぐ太陽光線の中の波長の短い高エネルギーの光線のことを言います。紫外線はビタミンDの生成を促してくれたり、殺菌作用があったり、セロトニンといわれるホルモンの分泌を促し精神を安定させてくれたり、やる気の向上をさせてくれたりします。また、体内のリズムを整えてくれたりと健康と密接に関わっています。ただ、浴び過ぎてしまうと健康や美容に深刻な影響が出てしまいます。
紫外線はその波長によって種類分けされていて、主に私たちに関係の深いものは UV-A 波、UV-B 波の2つです。 UV-Aは波長が長く皮膚の奥深くまで到達します。窓ガラスも通過するのでたとえ家の中にいても紫外線は浴びていると考えていた方が良いです。ハリや弾力のある肌に欠かせないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞も傷つけます。そのため弾力を失いシミやたるみの原因となります。 UV-Bは波長が短く皮膚の奥深くまでは到達しませんが、シミやそばかすの原因となります。 またどちらも活性酸素を介した酸化的損傷、細胞損傷があります。

紫外線の髪の毛への影響

強い紫外線と汗や湿気の水分が合わさると活性酸素が発生しカルボニル化が進行してしまい、頭皮の黄ぐすみや髪の毛のつやの低下やパサつきなどを引き起こします。波長の長いUV-Aによって髪の毛の内部のコルテックスにダメージを与えます。これにより切れ毛、カラーの褪色が起こります。 波長の短いUV-Bはキューティクルに大きなダメージを与えます。髪の毛がパサパサになってしまったり、手触りや絡まりの原因となります。
UV-A、UV-Bどちらにもしっかり対策することが、健康で美しい肌や髪には欠かせません。

紫外線への対策

紫外線のカット

紫外線カット商材を使うことで紫外線によるダメージを緩和できます。夏場のイメージのある紫外線ですが、一年中紫外線は降り注いでいます。5〜9月は一年の中でも特に紫外線対策が必要な時期と言えます。
また、天候によっても紫外線量は違いますが、曇りの日でも晴天の日の約60%の紫外線量があるので曇りの日も紫外線対策は欠かせません。
日焼け止めを使うのは有効ですが、シーンや肌質に合った商材を使うようにしましょう。 SPF・・・UV-Bを防ぐ数値1〜50+まであり数値が高いほど UV-B に対する防御効果は高い。
P A・・・UV-Aを防ぐ数値+〜++++まであり数値が高いほどUV-Aに対する防御効果は高い。 ただ数値が高ければ良いわけではなく、商材も多種多様でそれぞれ有効成分も違えば、その特色も異なりますので、シーンや肌質に合ったものを選ぶようにしましょう。
また髪の毛は肌の約5倍もの紫外線を浴びているので紫外線対策は不可欠です。湿気と紫外線が合わさると活性酸素ができ、肌や髪の毛の損傷の原因となります。髪の日焼け止めはスプレータイプやオイルタイプ、クリームタイプなどがありますが、 髪の毛への紫外線対策を忘れがちという方はスプレータイプを玄関先に置くことで出かける前に目に着き忘れにくくなります。 汗などで流れていってしまうものなので、2時間おきに塗り直すと効果は持続します。

アフターケア

気を付けていてもうっかり対策をせずに紫外線をたくさん浴びてしまった時は、 ダメージを受けている状態なのでいつもより優しく扱うように心掛けます。濡らしたタオルや保冷パックで肌をしっかりクールダウンさせ、保湿効果の高い化粧水や美容液などで保湿しましょう。 髪の毛もいつもより丁寧に扱い、保湿効果のあるトリートメントやキューティクルの補修効果のある洗い流さないトリートメントなどでダメージの進行を抑えましょう。
紫外線ダメージを受けた後は放っておくと取り返しがつかなくなります。ダメージを受けてからではケアがいつもより大変にもなりますし、まずは紫外線によるダメージを抑制し、10 年後も20年後も美しい肌や髪でいるためにしっかり意識していきましょう。

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