美と女性ホルモンの関係

女性ホルモンは女性の美にも大きく関わっています。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲストロンがありますが、特にエストロゲンは骨、皮膚、血管に至るまで、様々な体内の代謝に働きかけをし、皮膚の弾力性や保湿性の維持などに働きかけをする 美肌ホルモンといわれています。

女性ホルモンの減少での変化

女性ホルモンは生まれてからずっと一定ではありません。20歳前後をピークに30代後半から徐々に減り始め、40代になると急激に減少します。そして、まだ減り始める年代よりも若い年齢でも生活環境、食生活などで減少してしまう事があります。
エストロゲンは実に体内の200以上の代謝に関わっているので、それが減少してしまうと身体の様々な機能がうまく働かなくなります。それだけでなく女性ホルモンの減少に身体が追いつかず、心身の不調が起こりやすくなります。女性ホルモンが急激に減少する更年期に差しかかる年齢の方は月経異常や急なほてりや情緒不安定などの更年期障害、骨粗しょう症、動脈硬化などを引き起こし、若年層でも月経異常や更年期障害の様な症状、物忘れやうつなどといった症状が出ることもあります。

肌や髪の毛への影響

減少すると様々な症状を引き起こす女性ホルモンですが、肌や髪の毛にも影響があります。美肌ホルモンといわれるエストロゲンは皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促す働きもしているので、減少とともにこれらの生成も減少してしまい肌の潤いや弾力がなくなりシワやたるみになっていきます。
また肌の状態が大変不安定になるため肌トラブルが起こりやすい状態になります。頭皮にも同じ様に潤いや弾力がなくなるので毛穴が楕円形に開き汚れが溜まりやすくなり頭皮環境が悪化するとともに、毛包を構成する細胞の形状変化や栄養不足により髪にカクカクとしたクセが出てきたり、フワフワとしたハリコシのない髪質になってしまいます。髪にまとまりがなくなるので毛先も必然とパサついてきます。

女性ホルモン減少の要因と解決法

女性ホルモンを減少させる要因として過度なダイエットや偏食、イライラすることが多い、オーバーワークなどでの心身へ過度なストレス、手足の冷え性などです。バランスの良い食事と適度な運動、規則正しい睡眠、ストレスの発散と回避、健康的な生活を送るうえで誰もが知っていることですよね。朝をルーティーン化している方は多いですが、仕事から帰ってからもある程度ルーティーン化するとリズムを掴みやすくなります。冷え性の方は寝る前にお風呂に入り、湯船に浸かって身体を温めることで血行が良くなり体温が上がります。お風呂から出た後の体温の戻りを利用して睡眠に入ると
寝つきやすくなります。 ストレスが溜まっている方は適度に身体を動かしてみましょう。ストレス発散になるだけでなく、運動によって血行も良くなるので女性ホルモンの恩恵を受けやすくなります。

イソフラボンと女性ホルモン?

バランスの良い食事に付け加えて意識していただきたいのがイソフラボンです。 聞いたことがあるという方も多いと思いますが、実はイソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)とよく似た働きをすることがわかっています。女性ホルモンは体内でしか作られませんが、イソフラボンは食事から摂取することが可能です。イソフラボンを含む食品として例をあげると豆腐、納豆、豆乳、黒大豆、味噌などです。
ただし、イソフラボンの効力には個人差があります。イソフラボンを摂取すると腸内細菌の働きによってエクオールという成分に変わり体内に吸収されることで初めて女性ホルモンに似た働きをしてくれます。このエクオールへの成分変換ができるのは日本人女性で2人に1人といわれています。この成分変換ができるかどうかは検査キットがあり、簡単に調べることができます。もし仮に成分変換が体内でできない方はエクオールのサプリなどもあるので、女性ホルモンの低下が原因の症状で悩まれている方はサプリを試してみるのも良いかもしれません。
身体と心の健康は美にも通じていますので、肌や髪の毛の美しさにも深く関わっています。 それぞれが理想とする美を健康で楽しく目指せると良いですね。

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