髪の毛の基礎知識

理想の髪を手にするにはケアは欠かせません。ただやみくもにケアを続けても期待した効果は得られません。そこで、髪についての理解を深め効果的なケアをできるようにしていきましょう。

髪の毛の役割

髪は外部からの物理的な衝撃から頭部を守ったり有害な紫外線から頭皮を守ることで皮膚がんの発生を抑制してくれたりします。また、髪の毛には保温効果もあります。冬場に髪をカットして寒く感じたりするのはそのためです。また、装飾としての役割もありヘアカラーやパーマなどで個人の持つ外見的なイメージも変えることができます。

髪の毛の基本情報

髪の毛は頭部に10〜14万本生えています。個人差はありますが毛穴からは2〜3本、1cm四方に150本ほど生えています。 伸びる期間は3〜5年、女性であれば4〜6年あり、これを成長期といい、髪の毛全体の85%から90%がこれにあたります。次に成長の遅くなる退行期が2〜3週間、成長の止まる休止期が数ヶ月、そして新しい髪が作られ古くなった髪が抜ける新生期となり、髪の毛の1本1本が時期をずらせて行っていて、これをヘアサイクルと言います。ちなみに新生期は髪全体の9〜14%にあたり、抜ける本数でいうと100〜200本1日に抜けています。

髪の毛の構造

それではもう少し細かく髪の毛を見ていきましょう。髪の毛は大きく分けて3層構造になっています。
外側から毛表皮、こちらはよく知られている別名キューティクルといわれる部分で髪の毛の内部の流出を防ぎ、科学的ダメージや物理的なダメージから髪の内部を守る働きをしています。またキューティクルが綺麗に整っていると光がキレイに反射するので髪の毛のツヤも出てきます。
次に毛皮質、コルテックスと呼ばれる部分で髪の毛の約8割近くを占め、髪の毛の弾力やしなやかさ、色を決定する部分になります。ヘアカラーやパーマが作用し、それによるダメージを受けやすい部分です。
そして、毛髄質、メデュラと呼ばれる部分。空洞があり、保温効果があるなどとされていますが詳しい科学的な解明はまだされていません。
髪の毛は大きく分け3層構造となります。構造は海苔巻きを思い浮かべてもらうとイメージが掴みやすいと思います。海苔巻きの海苔がキューティクル、ご飯がコルテックス、具がメデュラとなります。

髪の毛の成分

人間のカラダの大部分が水分とたんぱく質で構成されています。筋肉や肌、爪にいたるまで様々なものが水分とタンパク質で構成されていて、髪の毛も例外ではありません。髪の毛の成分の約80%はタンパク質で構成され、次に多いのが水分(12%)、残りはCMC脂質(3.5%)、メラニン色素・NMF など(4.5%)。中でもタンパク質は、髪のツヤ、ハリ・コシ、強度、保護、水分保持、 透明感などすべてに影響し、CMC脂質は、キューティクル同士やコルテックスをつなぎ、髪のうるおい保持に大切な成分です。美しい髪に欠かせない2大成分といえるでしょう。
髪の毛の中で多くの割合を占めるタンパク質ですが、一口にタンパク質といってもその種類は大変多く、実に10万種類あるといわれています。その種類を全て覚える必要はありませんが、ケラチンタンパク、硬い性質を持ったタンパク質が髪のタンパク質の中の80〜90%を占めていますので、ダメージした髪を効果的に補修するためにはここをケアしてあげるのが良いことはもう分かりますよね。それに加えてキューティクルの接着剤のような働きをするCMCを補修する成分も合わせてケアしてあげるとよりケアの効果が増します。
髪の毛のことを知るとケア製品への考え方が劇的に変わります。これを機会により効果的な日々のケアをしていき理想の髪を手にいれましょう。

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