シャンプーのシリコーンとノンシリコーン
公開日:2020.09.02
少し前に色々と議論を呼んだ成分ですね。シリコンと言われているのも聞いたことがありますが、正確にはシリコーンです。シリコンとシリコーンは別物です。そして、髪を痛める、毛穴に詰まる、カラーやパーマが作用しなくなるといったことは化学的な根拠が一切なく間違った解釈です。
目次
シャンプーにおける役割
シャンプーにおいてシリコーンは毛髪の保護、シャンプー後の絡まりを防ぐなどの役割があります。シリコーンは大きく4つに分けられます。
シリコーン
一般的なシリコーンです。分子量の大きさで洗い上がりの質感が変わります。高分子(分子量が大きい)としっとり、低分子(分子量が小さい)とサラサラとした質感になります。ジメチコンと表記されることが多いですが、分子量の大きさまでは分かりません。
揮発性シリコーン
揮発(蒸発する)シリコーンで他の成分との混ざりやすくする目的で使われています。 揮発するので洗い上がりにはほとんど関与しません。 シクロメチコン、シクロペンタシロキサンなどと表記されます。
カチオン化シリコーン
髪の毛に吸着しやすくするためにカチオン化(+の電荷を帯びる)させたシリコーンで、こちらも分子量が大きいほどしっとりとした洗い上がりとなります。 アモジメチコン、アミノプロピルジメチコンなどで表記されます。
水溶性シリコーン
ジメチコンと界面活性剤を合成して水へのなじみをよくしたものです。シャンプー中の絡まりやシャンプー後のパサつきの軽減を目的に配合されています。 ジメチコンコポリオール、ポリシリコーン 13、PEG-◯ジメチコンなどで表記されます。
ノンシリコーンシャンプー
ノンシリコーンシャンプーとはシリコーンを配合してないシャンプーのことで、シリコーンの代わりに天然油脂を用いているものがほとんどです。 天然油脂はシリコーンほど滑りはないのでシャンプー中にやや絡まりの出ることもありますが、さっぱりとした洗い上がりとなります。
このようにシリコーンノンシリコーンそれぞれに特色がありますが、これはいわば好みの問題になってきます。 シリコーンに危険性もないわけですからシリコーンが配合されている、されていないで選択肢を狭めてしまうのは非常に勿体ないように思います。まずは正しい知識をつけて今の自分に一番合ったシャンプーを選ぶようにしましょう。