夏の紫外線・海水で髪がごわつく原因と対策

夏になると活発的に野外でレジャーを楽しむ方が増えます。しかし、海で遊んだ後はなぜか髪の毛がゴワついたり、カラーの褪色が気になったりします。海水が原因と思う方もいるかと思いますが、半分正解です。それでは海で遊んでいる時に髪の毛はどのような状態になっているか説明していきます。

海水は髪には良くない?

PHの問題

海水は弱アルカリ性(PH8程度)です。一方、髪の毛の等電帯(1番安定するPH)は弱酸性(PH5.5)です。弱酸性の髪の毛が弱アルカリ性の海水に浸かると髪の毛は膨潤しキューティクルが開きます。そうなると、内部成分が流出してしまいます。普段使っている水道水が中性(PH7)なので同様のことが起こっていますが、海水がアルカリ性のためこの作用は水道水に比べて強いです。ちなみに海水のPH8程度はシス系パーマ剤くらいのPHです。
またアルカリには髪の毛の素になっているタンパク質の結合を切ったり変形させたりするのでこれがゴワつきの原因にもなります。

海水の塩分

塩分濃度が高いのは周知の通りですが、髪の毛の塩分濃度は約0.5%に対し海水は3.5%でかなりの差があります。髪の毛が海水に浸かると身体は海水と乖離のある塩分濃度を調整しようとして水分を放出します。そうすると髪の毛は脱水状態になりパサつきの原因にもなります。
また海水が乾くとミネラルの結晶が髪の表面にでき指通りの悪さに繋がります。

紫外線によるハイブリッドダメージ

海も野外ですので紫外線を受けます。紫外線はキューティクルを痛めるだけでなく、海水の水分と結びつき活性酸素を生み出し頭皮や髪の老化ダメージを招きます。

海にいく時の対策

1番は髪を海水につけないことですが、濡れることを気にするあまり楽しめなくてはレジャーの意味がありません。海は髪が濡れるものと割り切ったうえで以下の対策をしましょう。

紫外線対策をしっかりとする。

髪にも紫外線カット効果のある洗い流さないトリートメントなどで紫外線対策をしましょう。また浜辺にいる時はビーチパラソルの下で過ごしたりして直射日光を避けましょう。

髪の毛を保護する

洗い流さないトリートメントで髪をコーティングしてからだと幾分かダメージを和らげることができます。

なるべく濡れにくい髪型をする

アレンジなどをしてなるべく濡れにくい髪型をするのも効果的です。

海水はなるべく早く水道水で洗い流す。

海水浴場はシャワーを浴びれるところも多いので海水に浸かったらなるべく早く洗い流しましょう。シャンプーなどは場所によっては使えない所もあるのであらかじめ確認しておきましょう。

帰ってからもケアを

帰ってからもアミノ酸系のシャンプーで優しく洗い、保湿効果のあるトリートメントでしっかりケアしましょう。
夏といえば海ですが、行く度に髪の状態が悪くなっていると後々後悔してしまいますよね。しっかり対策をして髪がダメージを受けやすい夏を乗り切りましょう。

おすすめコラム

カテゴリー一覧

年別一覧

ページトップへ戻る